競馬情報

【競走馬の骨折】治療せずに安楽死を選ぶ理由

うーまん
うーまん
競争馬が骨折をして安楽死したという話を聞きました。
人間みたいに治療することができないのですか?

こんにちは。あんこ(@anko30213252)です。

競争馬の脚の骨折は、人間とは違って容易な治療ではありません。
今回は馬の骨折についてお伝えしていきたいと思います。

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競争馬の骨折とは?

調教中やレース中に起きる競走馬の骨折は、軽いものを含めると年間1000頭以上。
主に膝から足首の部分の下腿部分に見られ前脚に集中するそうです。
その理由は、馬は後脚よりも前脚に体重をかける習性があるから。
そして、怪我を庇うあまり使える脚への負担が大きくなりすぎて、血液の流れを遮る事になります。
その結果、蹄葉炎(ていようえん)を発病してしまうのです。
ひどい時には、蹄(ひづめ)が落ちてしまうこともあるそうです。

あんこ
あんこ
蹄葉炎は、生きながら蹄の内部が壊死してくる病気。馬にとっては死の病気とも言われているそうです。

●競走馬の骨折は年間1000頭以上いる
●前脚の骨折が多い
●骨折した脚をかばい反対の脚が蹄葉炎を発病する

競争馬の体の構造について

馬の体重は400〜500kgあります。この体重を細い4本の脚で支えています。
体重500kgの馬の場合、脚1本に150kgの体重がかかっていることになります。
その脚の先、人間でいう爪に当たるのが蹄です。
この蹄には血管が通っています。
しかし心臓から遠いため心臓のポンプ作用だけでは十分に血液が行きとどきません。
そのため「歩行」することで蹄への圧力がかかり、体全体へ血液を循環させることができます。
馬にとっての「歩行」は生きるための大切な行動とも言えます。
骨折をして「歩行」が出来なくなることは、それだけで命を脅かすことになるのです。

競走馬の骨折の治療

競走馬が骨折をすると、獣医さんがレントゲンをとります。
レントゲンを見て治療するかどうかを判断します。

  • 軽い骨折
  • 手術で治る骨折
  • 安楽死

骨折をしたときの選択肢はこの3つです。
医療技術の向上により、手術で治せる骨折は増えてきています。
手術をできるかの判断基準はねじを埋め込めるかどうか
ねじを埋め込むための太い骨が残っていると大抵の場合手術ができるそうです。

しかし手術が出来たとしても安楽死を選ぶケースも多くあります。
馬が骨折をすると骨折した脚をかばい、反対の脚が蹄葉炎を発病してしまいます。
そして、蹄葉炎を発病すると馬は立てなくなってしまいます。

(蹄葉炎のレントゲン写真)

netkeiba.comより

あんこ
あんこ
普通は白く見えている骨と蹄の線が平行なんだって。でもこの写真は蹄と肉が離れてしまっている状態ですごく痛いんだよ。

蹄葉炎を発症した馬が立てなくなると、血液を循環させるための「歩行」ができなくなります
また常に寝たきりの状態になり、皮膚が壊死してきます。その後衰弱や痛みによるショックで死に至ってしまうのです。

骨折の治療は、蹄葉炎等を併発させないように胴体を吊るしますが、
吊るされる事自体が馬にとってはストレスとなり暴れてしまうそうです。
また手術後も激痛に耐えかねて馬房で暴れて手術した脚をさらに傷つけたり、他の脚を痛めてしまい、結局蹄葉炎を発病してしまうのだそうです。

●太い骨があれば手術をすることは可能
●治療で大切なことは蹄葉炎を発病させないこと
●手術できてもストレスや痛みでショック死してしまうことがある

手術よりもその後の治療が馬にはかなりの負担だということがわかります。
人間の骨折の治療とは違い、馬の骨折の治療は命と隣り合わせなんですね。

安楽死を選ぶ理由

競走馬の骨折は治療することも可能とお話しました。
ですから骨折=安楽死というわけではありません。
獣医さんが「予後不良」を診断した時にのみ安楽死という道を選択します。

あんこ
あんこ
「予後治療」は治る見込みのない状態のことを言うよ。

過去にファンや馬主の助命嘆願により予後治療をせず治療をした馬たちもいたそうです。
しかしその馬たちすべて死に至りました。
手術が成功しても、その後の治療は大変で馬の負担もとても大きいです。
「安楽死はかわいそう」という安易な考えがかえって愛馬を苦しめてしまうこともあるという事なんですね。
馬が苦しまずに済むための最善の方法が安楽死という選択なんだと思います。
せっかく手術をしても、その後の治療が苦しく最終的に死を導いてしまうのであれば、
苦しまずに逝かせてあげるのが愛情なのかもしれません。

安楽死は馬を愛しているからこその苦渋の決断だと言えると思います。

安楽死になったシャケトラのこと

2019年4月17日、天皇賞・春(4/28・京都・GⅠ)に出走予定だったシャケトラ(牡馬・6歳)が、左第1指骨粉砕骨折を発症し予後不良で安楽死となりました。


net.keibaより

重賞を2連勝中だったシャケトラ。
天皇賞でも有力馬として注目されていました。

私とシャケトラの思い出

初めてシャケトラの事を私が知ったのが2019年1月20日に開催されたアメリカジャーキーC(GⅡ)でした。
競馬を始めたばかりの私は、馬の名前ばっかり気になって観戦していたところ出てきたのが
「シャケトラ」という名前💦

正直・・・

あんこ
あんこ
シャケって・・・可愛くなくて変な名前でかわいそう

と思いました。

だけと蓋を開けてみたらめちゃめちゃ強い!!!

そして、2019年3月17日の阪神大賞典でも1位。

馬券でもシャケトラのおかげで馬連的中

かわいそうな名前から愛着のある名前♡
と、私のシャケトラに対する気持ちの変化も起き始めていました。

2019年4月28日には天皇賞(GⅠ)に出走予定という話を聞き本当に楽しみにしていたんです。

そんな時に、いきなり飛び込んできた安楽死というニュース。

悲しすぎて今でも
シャケトラのこと。
安楽死のこと。
考えてしまいます。

どうか今後、動物医療がもっともっと進歩して、
骨折して安楽死という選択ではなく、
生きていける道を選択できるようになってほしいです。

あんこ
あんこ
シャケトラ 今までありがとう!!

 

そして引退後の競走馬が安心して余生を暮らせますように・・・

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